バイクで肝試し

バイクというのは、車と違って体をむき出しの状態で走行します。よく、深夜に誰もいないような淋しい道を車で走っていて、もし、あの角を曲がった所で、白い服を着た女の人が立っていたら、どうしよう・・・とか、後部座席に誰か乗っていたらどうしよう・・・などと思いおっかなくなることってあると思います。これがバイクになるとその恐怖は、車の比ではありません！！

もし、自分のリアシートに突然人が乗ってきて、私の腰に手を回してきたりしたら、もうどうしようもありません！　一環の終わりでしょう！！

そんな恐怖があるにもかかわらず、バイク仲間とバイクで肝試しをしたことがあります。深夜に誰もいない林道をひとりで走り、なにやらいわく付きの寂れた灯台まで行って、そこで証拠の写真を撮って帰ってくるというものです。

絶対無理！　と思っていましたので、まず先に友達を行かせました。私の考えでは、きっと途中で恐ろしくなって、引き返してくるだろう・・・とても無理なんでやっぱりやめようということになると思っていました。友達がスタートして、しばらく待っていると、「うぉ～～！！」と叫びながら、帰ってきました。そして・・・「俺は行ってきたぞぉ～　写真もとった！！」と言うではないですか？
ま・まさか・・・私はすぐさま・・・「本当に行ったのか？」と聞き返しました。

その友達は、「本当に行った！　金かけてもいい！」と、どうやら本当に行って写真を撮ってきたようでした。予定外です・・・こうなったら、私も行って、写真を撮ってこないわけにはいかなくなりました。泣く泣くその当時に乗っていたバイク（YAMAHA XT250T）にまたがり、いわく付きの寂れた灯台目指して発進です。灯台までの林道に入ったとたん、当然ですが外灯も何もなく、明かりは自分のバイクのヘッドライトだけ・・・ヘッドライトに写る木々が揺れるだけで、ものすごく恐い！

バックミラーなんか死んでも見れない！　あまりの恐怖に、このままではまずいと思い、大きな声で歌を歌いながら走りました！

どうしてなのか良くわかりませんが、なぜか、この歌を思いついて、本当に本当に大きな声で歌いながら走りました！