バイク離れ

私がバイクに乗り始めた頃は、ちょうどHY戦争の時期でもあり、年間のバイク販売台数も３００万台を越える（原付含む・・・てか、かなりの部分が原付スクーターだったようですが・・・）状態で、次々と新型バイクも投入、各メーカーから色んな種類のバイクがラインナップされ、とても賑やかであり、とても魅力的な時代でした。

しかし、２００９年あたりから年間のバイク販売台数は５０万台を割り込み、その数は年々減少しているようです。どうしてこんなにバイクが売れなくなったのか？そしてバイク離れが進んだのでしょう？？？

一般社団法人日本自動車工業会が今年の３月に発表した２０１１年二輪市場動向調査の報告書を見るとその理由がなんとなくわかります。

　「利用用途がなくなった（通勤・通学など）」「退職した・仕事をやめた」「就職・転職した」

　「出先や自宅で駐車場に困り駐車違反の摘発を受けた」「盗難にあった」「子どもができた」

　「体力に自信がなくなった」「一緒に出かける友人や仲間が少なくなった」「二輪車の維持費」

　「仕事や生活が忙しく二輪車に乗る時間がなくなった」「周囲の反対が大きくなった」...ｅｔｃ

なるほど・・・この様な理由で二輪に乗らなくなった人は多いと思うし、おそらく私もいつかはこの中にある様な理由で二輪を降りる日も来るでしょう。

しかし、私が最も驚いたのは現在の二輪車ユーザーの年齢層です。

なんと先の報告書には、２０１１年度の二輪ユーザーは、男女ともに「50代以上」が最も多く、全体の５１％と半数を占め、しかもその年代は年々増加傾向にあるとのことです。

一方で「30代以下」は減少傾向が続いていおり、その関係で二輪車ユーザーの平均年齢は、４８．５歳と前年より１．１歳も上昇しているとのことです。

「１０代：４％」「２０代：７％」「３０代：１４％」「４０代：２３％」「５０代：５１％」
「無回答：１％」...となっています。７割以上が４０代以上とは・・・(^_^;)

バイクに乗る若者が少なくなっているのが、長い目で見た時にバイクの販売台数を減らし、そのためバイクメーカーの新型車開発が進まず、結果的に魅力が少ないものになり、ますますバイクを乗る若者が少なくなっていく・・・こんな悪循環もバイク離れの要因でしょうね。

少子化や趣味の多様化、経済的な問題等、色々な事情があるのは理解しているつもりですが・・・

いつの間にかバイクは若者ではなく年寄りの乗り物になってしまったようです！